「鱒ずし、知ってる?」

私は学生時代を関東で過ごし、学生時代から社会人時にかけて多くの友人に恵まれました。
この数年間での出会いは私の人生を大きく変えるものにもなりましたし、大切な財産の一つです。

親しくなった方には必ず「ますずし知ってる?」と聞くようにしておりました。
知名度は約半々、ご存知の方は決まって全国的に知名度のある社名を言われておりました。
一般的な「地方の名産品」とは少し性質の異なる鱒の寿し文化として
富山県内には40を超える鱒寿し店があり、それぞれに味が異なります。
そして各家庭に贔屓の店があり、今も県民に日常的に食される鱒の寿し。
富山の人々の生活に根差したこの鱒の寿し文化を、より多くの人たちに知っていただきたいと考えております。

 

ますずし王子と呼ばれて

東京のいきいき富山館で働いていた頃に様々なイベントに出させていただく機会があり、
その過程で「ますずし王子」と呼ばれる事となりました。
はじめは気恥ずかしく、そう呼ばれることに若干の抵抗もありました。
いわゆる「ゆるキャラ」的な見方をされているのでは、と感じていた事が大きかったのかもしれません。

様々なイベントに参加し、「とやまの鱒の寿し」についての知識を深めていくにつれ、
この「ますずし王子」という呼称に大きな責任があることに気が付きました。
「伝統の食である鱒の寿し」を20代の目線から理解し、その伝統を「生きた伝統」として伝えることの難しさ。
そして多くの方から寄せられた「鱒の寿し」をもっと知りたいというご希望。
生きた伝統を伝え、実践していくことの難しさを知る良い機会となりました。

 

元祖関野屋7代目として

140年以上続く元祖関野屋の7代目の名に恥じない技術・知識を身に着けることはもちろんのこと、
お客様の利便性・ウェブサイトのユーザビリティの向上・鱒乃寿しのダイバーシティ化に取り組んでいかなければならないと感じております。
守り、受け継がれてきた伝統を私達の次の世代、またその次の世代に残していくためにも、
鱒寿し業界のフラッグシップとして元祖関野屋がやるべきこと、元祖関野屋がやらなければならない事を見極めていかなければならない時期に来ていると感じています。